先日、豊橋の中小企業同友会の集まりで「近江商人を尋ねる旅ツアー」というのがありランチェスター仲間と参加してきました。
その経営哲学が現代の企業に脈々と受け継がれています。
近江商人と言われてもピンとこない方も大勢いらっしゃると思いますが、伊藤忠商事をはじめ、ワコール、大丸、西武、東急百貨店などの企業の出自の他、実はトヨタ自動車の経営哲学とも近江商人の結びつきが深く、初代社長となった豊田利三郎は明治17年に滋賀県彦根市で生まれ、東京商高(現一橋大学)専攻科を卒業後、伊藤忠商店(後の伊藤忠商事)に勤務し、兄の児玉一造が豊田佐吉のよき理解者であったことから、佐吉に請われて大正4年に婿養子に迎えられトヨタグループの創祖である佐吉や本家の喜一郎を支えました。
また、「トヨタの大番頭」「中興の祖」といわれる石田退三は愛知県生まれですが、児玉一造に引かれて滋賀県立第一中学(現彦根東高校)に学び、名古屋の繊維問屋でトヨタ紡績の商品輸出をしている時に佐吉に見込まれ、トヨタ紡績に転職し、戦後まもなく豊田自動織機の社長に就任します。
現在の「無駄金は使うな」「生き金はなんぼも使う」と「始末」(近江商人の哲学)に徹する一方で積極的な増資を行い「トヨタ銀行」と言われる今日の無借金会社を築き上げたのです。
この他にも、近江商人の哲学を生かした企業は松下をはじめ銀行など様々な分野に現代も行き続けています。
この、ツアーではそういった近江商人のルーツの一つである五個荘という村を尋ねました。
近江商人といってよく思い出されるのが「三方よし」ですが、これは「買い手よし、売り手よし、世間よし」の考えで現代のCSR(企業の社会的責任)を教えるルーツであるとも言われています。
ただ、面白い事に近江商人が発展してきた背景には「教育」「ベンチャーキャピタル」「販売システム」など様々な発展すべき理由と言う物がしっかりと造られていました。
お正月のおせち料理から、日本の日常の様々な生活様式まで実は「商い」を通して日本人は「近江商人」の活躍に非常に密接な影響を受けてきたのです。
来年は、近江商人だけではなく伊勢商人、堺商人など商人の歴史について自己啓発をしながら勉強を深めて生きたいと思いました。
元々歴史と言う物は好きなのですが、こういった商品と言う観点で考える歴史考証も大変興味深い事である事を実感したツアーでした。
豊橋の中小企業同友会の皆様、ありがとうございました!
皆様も、商人の歴史を探訪してみてはいかがですか?! |