数日前にネットのニュースで久しぶりに考えさせられるモノがありました。
細かな数字ははっきり覚えていないのですが、ニュースの内容とはある男性が過去15年以上にわたって深夜ゴルフ場に忍び込みプレーの途中で池の中に落ちたゴルフボールを拾い集め、その拾い集めたボールを綺麗に磨いて売りさばいて、今までに数千万円の利益を上げていたというものです。
これにはビックリしました!
90年代以降、バブルの崩壊に伴って日本の全国のゴルフ場は集客に苦慮し売却、閉鎖が相次いでいる中、この泥棒男性はそんな不況下においてもそんな収益を上げていたのです(笑)
丁度この頃、予断にはなりますが私は当時ゴールドマンサックスにいたアメリカ人の友人から、ゴールドマンサックスがゴルフ場の買収に取組むという話を聞いていたのがアコーディアゴルフクラブ(http://www.accordiagolf.com/)です。
丁度この頃は全国のゴルフ場が運営に行き詰まり外資系の資本に売却されたりする中、先のゴールドマンは早速日本のゴルフ場運営の問題点に着眼し、米国流の合理化された顧客サービスを取り入れたゴルフ場を全国展開に取組んだのがアコーディアでした。
日本のデフレ経済も重なって、記憶があまり定かではありませんが1年半くらいの期間に、全国の100くらいのゴルフ場を買収していく勢いだったと思います。
アコーディアは現在東証1部に上場を果たし、企業としてもその存在価値をしっかりと維持し続けており今後も色々な意味で日本のゴルフ場の改善、改革をリードしていってくれるのではないでしょうか。
話はもとに戻りますが、そんな状況下で前述の泥棒君は日に日にゴルフコースに忍び込み池に落ちたゴルフボールを拾い集めて、それを磨いて販売していたのです。
皆さん、ここで何か気がつきませんか?!
ゴルフ場が不況だ、倒産だといっている最中にこの泥棒君はゴルフボールだけで数千万円の利益を得ていたのです。
このニュースを聞いた時に私は、潰れそうになったりゴールドマンに売却されたゴルフ場の経営者たちは一体その時期どんな経営改善に取組んでいたのかということが不思議になってしまいました。
池の中の中のゴルフボールを拾うだけで数千万円の粗利益を補給することがこの泥棒君にもできたのに、きっと当時の経営者の人達は・・・
「不況だから、ゴルフ場は儲からない」
「デフレになって客単価が落ちるばかりで、売り上げるのは大変だ」などと、
ゴルフ場経営の問題点をすべて経済環境の所為にしていたとしか考えられないのです。
現に、ゴールドマンサックスが外資の資金力でゴルフ場の運営スタイルを米国流のビジネスモデルに変え、庶民が気軽に利用できるゴルフ場運営でチェーンを拡大し、この泥棒君は毎晩ゴルフ場に忍び込み、数千万円の利益を上げていたのです。
ここに経営者の問題点として浮かび上がるのが、ゴルフ場経営者の持っていた「既成概念」ではないかということです。
それは・・・
「ゴルフ場の経営はこういうもんだ」
「日本では米国流のゴルフ場の運営は顧客に指示されない」
「ゴルフ場の経営は、こういったやり方が普通だから」というような事を言っていたような気がして仕方ありません。
やはり、私の師でありますランチェスター経営の竹田陽一先生のおっしゃる「既成概念」にとらわれず経営者は「こだわらず、とらわれず、かたよらず」の「空の心」になることが重要ではないでしょうか。
この時代に皆さんが、ゴルフ場の経営者ならどんなことをしたでしょう?!
それからこの泥棒君ですが、彼の利益の根源にあったものは実はゴルフボールを「磨いた」という事です。これがゴルフボール販売の源泉になったのです。
この泥棒君、ゴルフボールを盗むのではなくビジネスモデルとしてゴルフ場へサービスとしてビジネスを考えれば、実は起業できたかも知れませんよね。
この泥棒君は、本人も気がつかない内に「商品を安く仕入れて(タダだけど)、付加価値(磨く)をつけて販売」していた訳です。
これはある意味ビジネスの基本といえるでしょう!
もしかすると、彼はベンチャー企業の社長になれたかも知れませんね(笑)
世の中がデフレ不況だって言ってるさなかにそんな収益が上げられたんですから、泥棒君がしなくてもゴルフ場自体が、池の中のゴルフボールを自分たちで拾ってそれをこの泥棒君みたくちゃんと磨いてしっかりと販売すれば、少なくとも毎年何百万円かの売上にはなったはずです。つまり、それはきっとゴルフボール以外にも実際に取組める売上向上の為の課題は沢山あったのではないかという事です。
もうこの時期、当時のゴルフ場経営者は「不況だから」と「ゴルフ場の経営」をあきらめてしまっていたのではないでしょうか?
それがアコーディアゴルフクラブの買収を短期間でスムーズに進められた一番の要因ではないかと感じます。
このニュースは私にそういった沢山の教訓を与えてくれました。
やはり竹田陽一先生のランチェスター経営戦略をしっかりと勉強していると、色々な見方ができるようになりますね!
皆様は、このゴルフ場の泥棒君のニュースで何かお感じになりましたか?
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